メモり

わたしのおばあちゃんは100ｍ離れた処で
一人暮らしをしています。

わたしはおばあちゃんっ子です。

でも、最近わたしが
マトモに働いてないし、
結婚するとか言ってしないし、
明治生まれの彼女には困られています。

今日も、
「おまえの手は働いてる人の手じゃない」と怒られました。
（これでも力仕事けっこうしてきたんだけどなぁ。
でも確かに節くれ立ったおばあちゃんの手にはかなわない。）

土曜はお彼岸でした。

お彼岸には
いつも特大のおはぎとシャケご飯と、野菜がトロトロになったお味噌汁を作ります。

立ってるだけで脚が痛いのに、
シャキシャキの働き者なので、
ひとに頼らず、テキパキと親戚13人分の料理を作ります。

私は味覚に自信はありませんが、
おばあちゃんの「味」は本物だと思っています。
食べた人を必ず幸せにできるものを作っていると思います。

手間を惜しまない人です。

それは出来合いの物は買わず、何でも作って生きて来た祖母には
当たり前のことらしいのですが、
見ていていつも感動します。

食べ物を通して惜しみない愛情をくれる人。

ほんとうに美味しいものは人を幸せにする。
わたしはそう信じています。

だから、彼女のセンスを少しでも受け継ぎたいです。
適わないことはわかっているけど。