日常の体験や思ったことつづりどころ
Posted by Hawaii Okinawa Jazz Band - 2008.04.02,Wed
『トルコ人のおいしいトルティーユ』屋台にて。
「あなたたちトルコ人なの」
「ハイそうねトルコ人」
「あたしトルコ行ったよ。トルコ好きだよ。」
「おお、あなたトルコ行ったか、トルコ友達できたか?」
「出来なかった」
「私も日本人友達いない」彼らはそう言って悲しそうな顔をした。
「あたし友達になってやろうか?」
「あなた友達?」
「うんうん」
「友達辛いソースいるか?」
「いるいるいっぱいかけて」
「いっぱい?辛いよほんといいか?」
「おっけいおっけい」トルコ人はチリソースをドカドカかけた。
「友達辛い泣くねきっと」
・・・・・
人は自分が必要なものを受け取ることができる。相手を知らなくても、どんなに遠く離れていても。その反対に、求めないものを受け取ることはできない。たとえ自分の恋人が神様だったとしても。そんな風に出来ているみたいに思える。
・・・・・
十九の夏、あたしは石井君の隣の部屋に住んでいた。〜
毎日毎日いっしょにいた、毎日毎日事件があった。〜
お互い恋人は別々にいて、嫉妬も束縛も何もなかった、ただもう子供みたいにいっしょに過ごしていた。〜
あたしは恋人でもなければ、兄弟でもない、単なる隣人の石井君に無条件に優しくされて一年間を過ごした。だからその後の人生でも自分のことを好きでいられた。
ー田口ランディ『ぐるぐる日記』(2001・筑摩書房)より
よしもとばなな(の小説)と田口ランディ(のエッセイ)は、
私自身の中で立ち位置が全く違うのに、
心のなかの同じ部分を刺激する。
届きそうで届かない指先2、30センチ先。
まるで粋な1、2秒を暗示するフラメンコカンテのように。
一寸先は闇の中、時々こうして少し先を暗示してもらえると本当に安心する。
「あなたたちトルコ人なの」
「ハイそうねトルコ人」
「あたしトルコ行ったよ。トルコ好きだよ。」
「おお、あなたトルコ行ったか、トルコ友達できたか?」
「出来なかった」
「私も日本人友達いない」彼らはそう言って悲しそうな顔をした。
「あたし友達になってやろうか?」
「あなた友達?」
「うんうん」
「友達辛いソースいるか?」
「いるいるいっぱいかけて」
「いっぱい?辛いよほんといいか?」
「おっけいおっけい」トルコ人はチリソースをドカドカかけた。
「友達辛い泣くねきっと」
・・・・・
人は自分が必要なものを受け取ることができる。相手を知らなくても、どんなに遠く離れていても。その反対に、求めないものを受け取ることはできない。たとえ自分の恋人が神様だったとしても。そんな風に出来ているみたいに思える。
・・・・・
十九の夏、あたしは石井君の隣の部屋に住んでいた。〜
毎日毎日いっしょにいた、毎日毎日事件があった。〜
お互い恋人は別々にいて、嫉妬も束縛も何もなかった、ただもう子供みたいにいっしょに過ごしていた。〜
あたしは恋人でもなければ、兄弟でもない、単なる隣人の石井君に無条件に優しくされて一年間を過ごした。だからその後の人生でも自分のことを好きでいられた。
ー田口ランディ『ぐるぐる日記』(2001・筑摩書房)より
よしもとばなな(の小説)と田口ランディ(のエッセイ)は、
私自身の中で立ち位置が全く違うのに、
心のなかの同じ部分を刺激する。
届きそうで届かない指先2、30センチ先。
まるで粋な1、2秒を暗示するフラメンコカンテのように。
一寸先は闇の中、時々こうして少し先を暗示してもらえると本当に安心する。
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