日常の体験や思ったことつづりどころ
Posted by Hawaii Okinawa Jazz Band - 2007.07.09,Mon
夜、母が、近所からいただいた畑の収穫野菜をテーブルの上に広げていた。
キュウリ、でっかいシシトウみたいの、サヤインゲン、大きい房の豆。
ぜんぶ、みどり色だった。
でも4つとも全然違う色だった。
ただただ濁っているわたしにはそれらがシャワーのように眩しく見えた。
なんて映えたいい色なんだろう。
「生き物」の色だと思った。
しばし見入って動けなくなった。
・・・・・ ・・・・・
NHKスペシャル『和賀山塊』を観た。
秋田県と岩手県(うろ覚え)の県境に広がる広大な山塊。
白神山地とは違い、ブナだけでなくさまざまな木々が息づいている。
カメラはその中の巨樹と、四季をひたすら追う。
「歩いて三日間」とか「山あいから半日程歩いたところ」に、
樹齢600年や800年の樹が存在している。
でかいそれは、もはや「木」というよりは「岩」のようで、
天に向かってスッと伸びているのではなく、地を這うようなかたちをしていた。
命を削り、四季と戦った跡を見せながら、まだ其処に生きている。もしくは朽ち果てている。
かみさまだなぁと思う。
14歳の時に知り合いのまたぎに連れられて初めて山に入り、
以来一度も迷うことなく山を巡り続ける64歳の男性が登場した。
研究や調査という視点ではなく、単に魅かれて登り続けている人。
巨樹の移り変わりを克明に憶えている。
変化にもすぐに気づいていた。
山に愛された人。
樹齢百年にもなるのに、親である巨樹に陽を遮られ、直径6センチ・長さ1メートルにしか育っていない子どもの木があった。
男性が見つけた何十年も前から姿は変わっていないという。
巨樹(しいては寿命を過ぎている)は、必死で自分の居場所を守り、陽を受けようとし、雪から逃れようとしていた。
山塊を航空カメラで辿ると、
延々とモリモリモリモリみどりの塊。
なぜかこういうものを見ると立ち尽くしてしまう。
そして、尊敬する堀越千秋さんのことばをかりるならば、
「大地の恵みを受け、ワハハと笑って死に絶えてしまいたい」と思う。
入りたい。
その山へ入りたい。
わたしは、トイレがない地帯へ行くとそれだけで精神不安定になるし、
水を思いきりつかえないと不自由だと感じるし、
手がベタベタしたままなのは嫌だし、
虫は嫌いだし、
農家の嫁入りだって考えられない、
というシティガールだが、
その山へ入りたい。
この感覚と日常をうまく繋げることができないかな、と最近思う。
歩み寄り。
敬愛する友人のひとりに「山人」が居る。
彼女はいつもこんな景色を観ているのかと思うと愕然とする。
何度か、初心者向けの山登りの計画をもらったのに、
結局わたしはいつも、不自由なのが嫌で断った。
テントで寝て、ゴミを出さないようにして、人間が居ないところで真っ暗な中眠るのが嫌だったのだ。あと余りにも美しいものを観てしまうことへの恐怖。
求めていたのに、実行を拒み続けた。
そろそろ動けるといいな。
キュウリ、でっかいシシトウみたいの、サヤインゲン、大きい房の豆。
ぜんぶ、みどり色だった。
でも4つとも全然違う色だった。
ただただ濁っているわたしにはそれらがシャワーのように眩しく見えた。
なんて映えたいい色なんだろう。
「生き物」の色だと思った。
しばし見入って動けなくなった。
・・・・・ ・・・・・
NHKスペシャル『和賀山塊』を観た。
秋田県と岩手県(うろ覚え)の県境に広がる広大な山塊。
白神山地とは違い、ブナだけでなくさまざまな木々が息づいている。
カメラはその中の巨樹と、四季をひたすら追う。
「歩いて三日間」とか「山あいから半日程歩いたところ」に、
樹齢600年や800年の樹が存在している。
でかいそれは、もはや「木」というよりは「岩」のようで、
天に向かってスッと伸びているのではなく、地を這うようなかたちをしていた。
命を削り、四季と戦った跡を見せながら、まだ其処に生きている。もしくは朽ち果てている。
かみさまだなぁと思う。
14歳の時に知り合いのまたぎに連れられて初めて山に入り、
以来一度も迷うことなく山を巡り続ける64歳の男性が登場した。
研究や調査という視点ではなく、単に魅かれて登り続けている人。
巨樹の移り変わりを克明に憶えている。
変化にもすぐに気づいていた。
山に愛された人。
樹齢百年にもなるのに、親である巨樹に陽を遮られ、直径6センチ・長さ1メートルにしか育っていない子どもの木があった。
男性が見つけた何十年も前から姿は変わっていないという。
巨樹(しいては寿命を過ぎている)は、必死で自分の居場所を守り、陽を受けようとし、雪から逃れようとしていた。
山塊を航空カメラで辿ると、
延々とモリモリモリモリみどりの塊。
なぜかこういうものを見ると立ち尽くしてしまう。
そして、尊敬する堀越千秋さんのことばをかりるならば、
「大地の恵みを受け、ワハハと笑って死に絶えてしまいたい」と思う。
入りたい。
その山へ入りたい。
わたしは、トイレがない地帯へ行くとそれだけで精神不安定になるし、
水を思いきりつかえないと不自由だと感じるし、
手がベタベタしたままなのは嫌だし、
虫は嫌いだし、
農家の嫁入りだって考えられない、
というシティガールだが、
その山へ入りたい。
この感覚と日常をうまく繋げることができないかな、と最近思う。
歩み寄り。
敬愛する友人のひとりに「山人」が居る。
彼女はいつもこんな景色を観ているのかと思うと愕然とする。
何度か、初心者向けの山登りの計画をもらったのに、
結局わたしはいつも、不自由なのが嫌で断った。
テントで寝て、ゴミを出さないようにして、人間が居ないところで真っ暗な中眠るのが嫌だったのだ。あと余りにも美しいものを観てしまうことへの恐怖。
求めていたのに、実行を拒み続けた。
そろそろ動けるといいな。
PR
Comments
無題
「この感覚と日常をうまく繋げることができないかな」
はじめから一行ずつ読んでいましたが(そのつもり)
この一文にさーーーっと意識を持っていかれるのを
感じました。
本当に、私もそう思ってます。
「この感覚」にふたをしても鍵をかけても
溢れ出してしまうのは仕方がないとして
(しまいこむ必要はないんだけど、この世界ではそのほうが表面上うまくいくから、嫌なのにやろうとしてしまう)
「この感覚」のもつ強さを無条件に信じてしまえることをひとつの能力だとして
「この感覚」の世界と「対社会」の世界を両立することが目標です。
前者が強すぎて、「対社会」側から見ると
夢見がちな人になってしまっているので。
本当に、そろそろ動きたい。
もうここにいるのは飽きてきている。
ほんとはずっと飽きていたのに、見ないふりをしていたんです。
がっと書いてしまったので意味不明かもしれない...
でも、言いたくて、H.O.J.Bさんに聞いていただきたくて
書きました。
ありがとう。
はじめから一行ずつ読んでいましたが(そのつもり)
この一文にさーーーっと意識を持っていかれるのを
感じました。
本当に、私もそう思ってます。
「この感覚」にふたをしても鍵をかけても
溢れ出してしまうのは仕方がないとして
(しまいこむ必要はないんだけど、この世界ではそのほうが表面上うまくいくから、嫌なのにやろうとしてしまう)
「この感覚」のもつ強さを無条件に信じてしまえることをひとつの能力だとして
「この感覚」の世界と「対社会」の世界を両立することが目標です。
前者が強すぎて、「対社会」側から見ると
夢見がちな人になってしまっているので。
本当に、そろそろ動きたい。
もうここにいるのは飽きてきている。
ほんとはずっと飽きていたのに、見ないふりをしていたんです。
がっと書いてしまったので意味不明かもしれない...
でも、言いたくて、H.O.J.Bさんに聞いていただきたくて
書きました。
ありがとう。
無題
そうだよね 。都会っ子だったんだっけ 。
私は まさに山っ子だからな 。
トイレはなくても その辺でできるよ 。山の中は 。動物な気分でさ 。悪くない経験だよ 。
水はないけど 、緑を触ればいいんだよ 。いろんな心地がしてそれだけでたのしいし 。
山は 、道もないし、地球まんまだから美しくても許容範囲を超えるってないと思うな 。私はね、ただただ 自分は生き物だったってことを感じて荷が下りるんだ 。
うちの田舎の話だけど 。
私は まさに山っ子だからな 。
トイレはなくても その辺でできるよ 。山の中は 。動物な気分でさ 。悪くない経験だよ 。
水はないけど 、緑を触ればいいんだよ 。いろんな心地がしてそれだけでたのしいし 。
山は 、道もないし、地球まんまだから美しくても許容範囲を超えるってないと思うな 。私はね、ただただ 自分は生き物だったってことを感じて荷が下りるんだ 。
うちの田舎の話だけど 。
Post a Comment
カレンダー
リンク
フリーエリア
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
Hawaii Okinawa Jazz Band
性別:
女性
趣味:
こっそり踊る・散歩・旅・本・想像・ダンス鑑賞・津軽三味線・花・大海を泳ぐ
自己紹介:
覗いてくださって
ありがとう
*このテンプレートはブログ会社の既製品です
ありがとう
*このテンプレートはブログ会社の既製品です
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
Powered by "Samurai Factory"