しきりなおし

暗い部屋の中でコップにお湯を注いでいると
熟したバナナの匂いがした。

食べるには熟し過ぎているけど、
バナナケーキを作るなら更に時間をおいた方がいい。

鼻と脳がそう勝手に連想していた。

いっときでも集中したことは、時間が経っても感覚が残っているものだな。


読みたかったのに忘れていた本を友人が思い出させてくれて、
いま村上春樹さんの『ねじまき鳥クロニクル』を読んでいます。

発売した頃友人からかりて読んで以来。

（ここから先は少々ネタばれが含まれております。ご注意ください。）

”ノモンハン”と、皮を剥がされることしか憶えていなかったが、
今読むと、これはとても人間の関係のありかた（主に夫婦の）の話だったのだなぁ、と感じた。
いまの私の視点がそこにあるだけかも知れないけれど。

数ページ読む毎に、考えたいと過去思っていた事々を思い出し、
閉じてはもの想う。
だいたい涙が流れる。

よしもとばななさんのいつかの小説のことばをかりれば、
”必要な浄化の作業”をしている気がする。

泣く毎に顔がすっきりしている。

読み終わりたくないなぁ。


・追伸・
このページをあなたが見てくださっている時、
私はこの文章を書いた時点の私ではありません。

それが多分今までブログに感じていた違和感。

ブログを見て、誰かを少しでも知った気になるのは避けたいと強く感じています。
基本的に、
最大公約数に薄めないで、その相手と直接何らかのやりとりを交わすことが”知り合う”行為だと思ってます。


＊このページを再開するにあたり、
どうもしっくりこない文章の公開を控えました。
独断と偏見でごめんなさい。
コメントをくださった方には申し訳ないです。
いただいたコメントはきちんと保存させていただいています。感謝。

太陽光

信じられないくらい美味しいあん肝を食べた。
生きてるな〜、と思った。

雑誌に載っているヨガを試している最中、
体の構造を無視した動きをアタマで一瞬先にやろうとしてしまい床にこけた。

やっぱり猫が好きを初めて観る。
室井滋は男っぷりがいいな。

銭湯でとても綺麗なおばあちゃんをみた。
しわしわで胸が垂れていて泉の底のように潤った黒い瞳。

長倉洋海さんの写真。
オレンジ色の布に影を映らせて舞う女性。

「お互いさま」と言った村人。

泣きの近況

はたまた日常がまわらなくなっていたので、
ドタキャンをしてしまった皆さまにお詫びの意味をこめて近況。



あとは食べられるようになればグングン快復するところまで来てます。
ご安心を。 　

今週は扁桃腺炎で高熱。そのた症状諸々で、完全に臥せっていました。

元来、身体はとても丈夫なのですが、
今回は物理的・精神的に一切が喉を通らず、初めて点滴というものを打ちました。
休日診療も、家族に肩をかしてもらうのも初めてでした。

少し快復してみてはじめて、身体はフルで闘ってくれていたんだなぁ、とやっと気づきました。

今年は魔の12月でごわした．．．。


喉が腫れ塞がったのなんて子どもの時以来です。
子どもの頃は痛くても辛くても、意味が分からないので意外と無頓着に遊んでいたようです。
それに比べ「大人」になった私は弱いなぁとつくづく思いました。


真面目に言うと何かもしれませんが、健康な心身が多少あってこその人生なんですね。
Q.O.Lどころではなかったもの．．．。


過ぎてしまえば辛さは本当にケロッと忘れちゃうのですが。

体調の悪さに引っ張られて出てくる発作にはほんと今回辟易しました。

そしていろいろ沁みました。
家族や友人や医療人に感謝。
わたしにも同じことができるかな、というくらいサポートしてもらいました。

いまは早く踊りたいです。
顔も下がり身体も変に細くなっちゃってるはずー（＞＜）


みなさま、どうぞお身体ご自愛ください。

無題

友人の真摯な告白に、
揺れ動いていた自身の心も一気に深みを増し、増々揺れる。

悩むのは苦手です。
すぐ寝ちゃうから。

でもね、ここんところはね、
もうね、見ないフリでいくのは嫌だなと思いまして。

小さなことでも、なにごとかを成すには、
亀スピードの者にとっては、
本当に、一生なんて短くて困ります。

うまくいって60〜100年。
うまく設定したな、かみさまは。

潮

満ちては引くから
静かなときを過ごしたあとは激しい音楽がとても心地良い

バレエのせんせいから痛恨の一撃をくらい、
悲しくて、怒（いか）って、泣いて、寝込んで、
やっと受け止める。

まだ受け「留める」には至らず。


つまるところ、
わたしは、極力、中心に立とうとしていない。
逃げられる位置にばかり居る、ってことだ。

未題

木曜のコンテンポラリーダンスクラスのせんせいは、
端正な顔立ちなのに
普段は無頓着にかおをつかっている。

しっかり意見をもつ上に、それをばしばし口にするので面白怖い。

しかし
踊る瞬間、スッと菩薩顔になる。
あらゆるものを包み込むようなかおになる。
すごくいいかお。毎回見とれる。

そして、ものすごくきれいな線で踊る。


加え、どんなに動けないわたしにも、本気で向き合い、決して投げ出さない。

たいせつな師。

スペイン

一生のうち
たったの一ヵ月もそれに費やすことができないなんて．．．！

わたしは空けるぞ、一ヵ月。

そして歩いてくるぞえ

ひとはケーキひとつにも生かされる

先日街でお腹空いてヨロヨロしていて、
迷わず一目散にクレヨンハウスで濃厚なカラメルクリームケーキを食べた。

沁み込む沁み込む。


大食らいで、好き嫌いもなく、ジャンクードも美味しくもぐもぐ食べるが、
たまに”食べたいもの”がなく空腹のまま生きてる時がある。
（食べるべきものを身体が選んでいる感覚。こういう時は出来合いの適当なものを食べるくらいなら何もいらない、となる。）


この店は「ケーキおばさん（だったかな？）」という方が、
横のキッチンで美味しいケーキを作っている。

糖分切れで震えているのに食べたい物がなく、
挙げ句、食事の代わりにケーキだったわけだが、
あまりに沁み込んで（食材までは判らないけれどとにかく丁寧に作られているのが分かるので。）、結果、一食分のふくよかさ。


欠落しているのか研ぎすまされるのか知らないが、
季節のだったり丁寧に作られた食事には畏敬の念をおぼえる。
それらにストレートに生かされていると思う。（食い物好きなだけですな．笑）

まだ作る側にはまわれない分、余計にそう思う。


＊「丁寧につくられている」とは定義も根拠もなく、”思ってしまっている”だけなので自分語です。

．

川村カオリさんが癌転移を告白した日。


ちょうど昨夜NHK『プロフェッショナルの流儀』が、
ガンのターミナルケア専門の看護士女性の再放送だった。

つらくて張り裂けそうでも、
それを涙で消化して、次ぎなる人と向かい合う時の彼女の笑顔がすごかった。

何人かの友人には話したことがあるのですが、
私が、心理カウンセリングやターミナルケアに魅かれるのはなんなんでしょうね。

そういう器量は残念ながら持ち合わせていないのに、こういう種の仕事に係わりたい気持ちはすごく自然とずっとあります。

でも大卒後すぐ受けたホスピスボランティアの面接で落ち、
カウンセラー養成基礎講座さえ精神的にぎりぎりの修了．．．。むむむー。

私を知るひとは「そんな仕事やったらあなたは絶対潰れる」と言います。
確かに潰れるねぇ．．．。
でも、潰れた先はどうなっているか。
意外と強い頑丈な心だって持ち合わせているんですが．．．。


悩む前にまず行動、ですね。
つれづれ文でした。

さしあたり、まずは声を掛けてもらっている学童クラブに早く参加したい。
子ども達と接したいです。
ねえ、皆さん、たった6年間の経験しかまだありませんが、子どもって、本当にすごいんですよ。いろいろなことが！！


・・・・・

そして、最近比較的話をするようになった知人が、ものすごくフットワークの軽い人で、仕事も兼ねて、よく海外に行っています。

過去の旅行も合わせるとその生の知識・体験はとても豊富で、聴いていて、ほんとうにわくわくします。

人事としてみていましたが、最近ものすごくうずいてきました。
私だって、世界が見たいんだ！
はやくやりくりつけてあちこち動けるようになろう。

・・・・
以上。絵に書いた餅気味の話でしたが．．．。

美老女

しもぶくれ顔・幼児体型は、
時間が経てば重力にものすごく逆らえなくなります。

最近びっくりです。

もう美人は目指さず美老女を目指します。
（でも美老女の方がハードル高いよな．．．）