玄関にお正月のお花が

が生けられていました。

そして
階段のところどころには、
チューリップとスイセンとシクラメン。

花うれしい。




実は
ここ数日迷惑コメントに悩まされていました。
例えまったく面識のない人からのものでも、
文章や私自身を全否定されるのは傷付きます。
で、動揺してまして、日記があまり書けませんでした。

幸い迷惑コメントはひと段落し、
私も心構えができたので、
次同じようなことがあっても気にせず日記は普通に続けます。

インターネットを始めて、人から中傷を受けるというのは今回が初めてでした。

それで気づいたことが幾つかありました。
自身がいかに人を性善説で捉えているか。

「いろいろな人がいる」と分かりつつ生きているつもりでしたが、
こちらから攻撃しないのに攻撃を受けることなんてまずないだろう、とやんわりそして固く信じていたのです。
ましてや知らない人が突然刃を向けてくるなんてあり得ないと心の何処かで思っていました。

何でもあり得る。
知らない人に殺されることすらあり得るんだ、と、
初めて自分のこととして染み込んだ気がします。


今回、怖さや動揺が通り過ぎ、冷静になった今は、
そういう中傷卑猥メールを、特定、または不特定の人に送りつける人の心の中を単純に知りたいと思いました。
そして、そういう人もこの世に同時に生きているんだなぁ、と思う数日でした。

この世は不思議。
思考の遅い私はそれが今のところ結論です。





追記：
今年は珍しいことに、
思いがけない出会いと別れが多くありました。
”別れ”はすべて不本意だったのですが自分でしたこと。
哀しいですが仕方ない。

でも、また、逆に、
いかなる時も私を信じてくれる人が居るとわかったから、
それを本当に幸せだと感じます。

冬至が過ぎて

陽が長くなりましたね。


移動する位置がすこぉしだけ高くなりました。


それを見るのがうれいです。

わたくしごとですが．．．

来年から仕事少しずつ復帰することになりました。

ここには引きこもり日記をだいぶ書いてしまったので（笑）、
一応お知らせさせていただきます。

心配してくださった方、応援してくださった方ありがとうございます。

実は昨日引き継ぎで職場に行ったのですが、
約三ヶ月間脳停止状態で布団にくるまっていたので、
本当に頭が沸騰しそうでした。

そしてもちろん今日は布団から出られませんでした。


一月から職場に方に迷惑をかけないようにがんばりたいと思います。

ほんとうに自分はノータリンで、バカで、能力ナシで、穀潰しだなぁと思う今日この頃です。

伊勢丹点景

とある事情で、混んでいると知りつつ、
新宿の伊勢丹へ行って来ました。

私の用事がある処は混み過ぎでもなく、
人がそこそこ居て
なんだか年末独特の、賑やかないい感じでした。

温かい気持ちになって、


で、帰りに一階の宝飾品売り場を通ったら
すべてのショーケースが人で埋め尽くされていました。

カップル、男の子、カップル、男性．エンドレス．．．．．。

入り込む隙き間がないくらい。

すごいなぁ。
あれ、みんなクリスマスプレゼントなのかしら．．．。

あんなに大勢買っていたのに、
あの中でわたしにくれる人はいない。
そう思うとなんだか面白かったです。


わたしは帰宅して、
母の煮た鶏のモモを食べ、焼酎を呑みました。


追記：
夜、NHKで『サラリーマンNEO　クリスマス特集』をやっていましたね。
しかも小松政夫が出てた。うれしい。

年の瀬

いつもお世話になっている自転車を磨きました。

年の瀬だろうとなんであろうと、
こういう堅実的なことは滅多にしません。

そのせいで真っ黒でした。

ろくに掃除もせず乗り回していましたから。

高校卒業間近から乗っているので、付き合いは10年ちょっと。

大切な相棒です。

磨くとピカピカになりました。
いままで磨かなくてごめんよ。

、で
少しおめかししたところで
子どもの頃からお世話になっている林自転車へ
メンテナンスをお願いしに行きました。

「年末になったから待ってましたよ。」
長距離サイクリングマンの髭のおじさんに笑われました。

なぜなら、毎年年末が近付くと、
ここのカレンダー欲しさに私が必ずフラリと現れるからです・笑。

あ、でも、もちろん、
ここの方達の自転車を大切に扱う心を尊敬しているから通っているんですよ。


画像：毎年の私の部屋の窓、ここでもらった2007年カレンダーです。
　　　（写真・高砂淳二さん）

　



：：追記：：
一晩預けて帰ってきた自転車は、私が一応磨いたにも関わらず、それ以上の光をたたえて新品みたいになっていました。
すごく丁寧に磨いてくれたらしい．．．。
相談したら、寿命はもうきてるけれど、”寿命”にもいろいろあるから乗れるうちはこのままでいいでしょう、とのこと。
こう言ってくれる自転車屋さんはありがたいなぁ。いつも思います。

乗ったら別人のように（自転車は）機嫌が良かった。
わたしにとってもうひとつのクリスマスプレゼントでした。

ゆっくりとしたもの

山田洋次監督の映画を初めて観ました。

テレビでですが。

日本人の名匠といわれる人の作品も、
時代劇も、
まったく興味ありませんでした。

観てもちーっともいいと思わなかった。


でも、今日『たそがれ清兵衛』を観て、
自分の中のリズムにいままでと違ったものが芽生えていることに
気づきました。

きれいな映画でしたね。

皆、動きがゆっくりとしていましたね。

寒さの中の手の表情や、
お椀を持つ手、
柄杓ですくう手元、
固く握り合う手、

煙や湯気がきれいでしたね。

宮沢りえさん美しい武家の女性でした。
真田広之が美しい人だと初めて思いました。

最後に斬られた大杉蓮（？）の死際が一番息をのみました。
あの舞いのような動き、形相、すごくきれいでしなやかでした。

『上京ものがたり』

漫画家（なのかな？）の、
西原理恵子さんの『上京ものがたり』（小学館）という
薄いマンガ本を読んだことある方いらっしゃいますか。


やられました。
私にはつらいマンガでした。
あの味のある絵だからこそ、余計に感じた。


彼女のH.P.　最近絵を見たことある人多いはず↓
http://www.toriatama.net/




あと、
時々似てると言われた大好きな女優・岸田今日子さんや、
「いじわるばあさん」や、
カンニング竹山さんの相方が亡くなったことも大きい。



今日は冬至ですね。

『天使のピアノ』

先日見た光景。

電車の中。
3世代の親娘が目の前の座席に並んで座った。

50代半ば位の女性。
私と同年代とおぼしき女性。
小3位の女の子と、首もすわっていない赤ちゃん。

赤ちゃんはほっぺがこれ以上なく垂れていて、
お相撲さんみたい。
首もクネクネしているから、
お祖母ちゃんに抱っこされ、赤ちゃん特有のあの動き。

私と年が近いであろうお母さんはお化粧もお洒落もバッチリ。 美人。
もちろん女の子もお洒落してバッチリブーツ。 しかも美少女。

親子3代モノトーンできめている。

お母さんは赤ちゃんにこれ以上ない笑顔で話しかける。
そして、同じように娘にも。

抱き疲れた祖母ちゃんから赤ちゃんを抱きとり、
ぐずり始めたので車窓を見せに席を立つお母さん。

その間、お祖母ちゃんと孫である女の子は
ちょろちょろいろんなお話をしてる。

席に戻った赤ちゃんを
今度は待ってましたとばかりにお姉ちゃんが抱く。
とてもとても大切そうに、壊れそうなものをそっと包むように抱いた。ほっぺをくっつける。

みかんのネットみたいに小さな帽子を赤ちゃんに被せた。
赤ちゃんは何をされてるか分からないみたいだったけど、
お母さんの笑顔が近くで見てるから安心している顔だった。

・・・・・　・・・・・　・・・・・
”人って幸せそうな表情（かお）するなぁ・・・”

その光景に私はなぜかたまらなく感動しました。





どういう繋がり方をするのかは分からないけれど、
私のキーワードのひとつは「子ども」であると 思いました。

過去のこと、日々思うこと、目がいってしまうもの。
それぞれが、「子ども」ということばでしっくり繋がることが最近分かりました。

最近のわたしの、言葉、光景のキーワードが
「天使」と「子ども」なんですが、
繰り返し目の前をいろいろなカタチで通り過ぎます。


私が女だから、といってしまえばそれまでですが（笑）。


私は今は子どもを産まないし、産めないし、
将来もどうなるか分からないけれど、
子どもとは携わっていよう、
と昨日真っ暗な闇夜の中目を見開いて心に刻みました。

ひとつ芯ができた気がしてうれしかったです。

「キッチンにはハイライトとウィスキーグラス」

　




ゴボウかエンピツか。

いけだ夫妻

を観ましたか？

またNHKの『ドキュメント72時間』の話題です。
今回は、アンコール放送で、東京駅の長距離バスターミナル。

いけだ夫妻はそこでインタビューされた大阪のご夫婦です。


仙人みたいに白髭を長く垂らし、
お風呂は何処か、と駅員に尋ねる旦那さん。

その後ろをトコトコとゆっくり歩いて付いてくる
品のある穏やかな雰囲気の奥さん。

旦那さんは83歳だそうで、
今年ひ孫が生まれたそうです。
特攻隊に所属していて、
戦後、奥さんと出逢い結婚したそうです。
連れ添って50数年。

奥さんの首がかたまって痛そうだな、と思ったら、
「去年からパーキンソン病になりました。」と旦那さん。

それで動けるうちにあちこち連れて廻ってるんです、と。

長距離バスは乗ったことなかったので、と奥さんが提案したそうです。
「好奇心旺盛なんですよ。」と奥さんを見て微笑む旦那さん。


それで、東京に到着して、奥さんの兄弟達に逢いに行く前に、
お風呂に入って、妻をさっぱりさせてあげたかったから、
冒頭、お風呂の場所を訊いて廻っていたそうです。

新橋にお風呂があるとわかり、
奥さんと共にJRに向かいました。




ある程度お年をとった方はテレビなどの取材時、
よく「ご苦労様」と言います。
相手をねぎらう言葉をかならず言う方が多いです。


いけだ夫妻もインタビュアーに向かってそう言い微笑みました。



後日、大阪へ戻る夫妻をみつけると、
「ああ、よかったよ。」と旦那さん。
「遠回りをしたけれどお蔭で浅草寺も見られました。」と奥さん。
ほっぺがピカピカしてました。

バスに乗ってからもカメラに向かって優しく手を振っていました。


その寄り添う姿。
お互いが話す時の眼差し。


私はその光景を観ながら、
先日上野でみた仏さまたちを思い出していました。