ちょいと

あの、おかしいんです、

眼球と瞼の際がチクチクかゆくて、
クシャミが止まらないばかりかはなみずも止まらないし、
鼻、耳や喉の奥の方がチリチリ常にかゆいんです。
しかも（これいつもだけど）頭がボーッとするの。
全体的にむずむずして、最後にはンガーッって暴れたくなるの。

あ、これ、花粉症ってゆうんですか。
ちっ、ついにきたか。

中度の風邪より辛いですね。

身体は”急に店が混み始めて慌てる店長”のように
「あらら〜、ちょっと、待ってねぇ、待ってねぇ、いま整理するから」って
感じにむりくりやりくり中。



そして。
同時に来てるもの。

少し楽しいことがあったりすると、温泉の泡のように次から次へと「要らないヤツのくせに楽しみやがって。」とかならず内側からブレーキがかかります。
分不相応だよ、と。抑ウツ状態に引っ張りこもうとする。

この反応パターンが意識の少し下に隠れているのが解りました。

イメージとして、
こころのなかにパッカリ口を開けた何かがいてね、
「空っぽだよ〜、空っぽだよ〜」と上に向かって知らせています。
で、次に、
「要らないよ〜この子要らないよ〜」と言われます。
根拠も理由もなく強い力で迫ってくるので、このイメージに毎回呑み込まれます。
それこそ幼少期からのパターン。

担当医は余裕で微笑みながら、
「新しい私と旧い私がいま交差していますね。」とひと言。

ピナ・バウシュ公演プログラムより　

隅田川は潮の匂いがしたよ、奈良ちゃん

『チビルダミチルダ』
康本雅子＆ダンサーズ

長い手足。
舞い狂う手足と発声。

無理もなく気負いもなく淡々と。愉しそうでさえある。

康本さんは特に、
メロディでなくリズムで踊ってる印象。
それがあんなに心地良いとは。

魅力的な人だった。

NHK『トップランナー』によると、
彼女は放浪の旅の末、アフリカで踊りまくってきたそうです。


：後日追記：

プログラムの出演者紹介欄に康本さんとダンサーの皆さんの名と、
あと「禁じ手：奈良ちゃん」と書いてあり、意味不明のままだったのですが、
どうやら、始まりと終わりに康本さんが連れまわしていた
”奈良公園に売ってる鹿の風船（足に車が付いているやつ）”のことだったらしい。

もう、これ聴いただけで好きな人いるでしょ。

落ち着いてきたら解ったのですが、彼女の存在の仕方がとても好き。
嫌な瞬間がなかった。

こでまり知ってたよ

今年は友人たちに赤ちゃんが生まれます。
たからものが増えます。

ふたりめを出産する子が多く、
同い年でも気づけば人生はこうやってこうも枝分かれしてゆくのね、
と思いました。

思い起こせば、先日は友人と、
このままいった時の老後と、このまま自分が子を生まなかった時社会の子ども達に何ができるかについて話していました。
考えはけっこう似ていたりして、そういうものなのね、
と思いました。

きっと前者、後者に境目や差はない。
ただ、個性化して枝分かれしてそれぞれの現在があるだけ。

わたしはまだ生めないだろうし、生みたいかと問われたら．．．身をよじって考えて．．．どうだろう。そこに「いつか」がついたら．．．笑顔になれるか？
日々変わる結論、だな。

とりあえず今は、
友人の小さい娘さんが里帰りの時に私を名前付きで思い出してくれることで充分。

君はテレビっ子

初回を逃したので我慢していた野村萬斎さん主役のNHK『鞍馬天狗』。
最終回なのについ観てしまう。


京野ことみさん綺麗になったな〜。
とても好み。
鞍馬天狗の正体を知って泣いてた。
きれいな顔だったな。

土方歳三役（近藤勇だったかも）の緒形直人さんが、
あまりにも、
あまりにも男っぷりを上げていて感動した。
佇まいが舞踊家のようだった。

すごい。
人はこんなに変わるのか。
人のこと見てる場合じゃないと思った。

『墓標』

唄っているのは宮沢和史さんという人ですが、
この人の、声を抑えた音の高低のない部類の唄がすきです。

時々沁みて沁みて仕方ありません。

すごく適当に言いますが、
民謡とか、木遣りや祝詞、能の謡などのようですきなんだと思います。

楽器無しの声。
響き。

津軽三味線弾きながら唄も唄えたらしあわせだろうなぁ。

耳もとの爆発

先日、駅の階段を上っていたら、急に
ジャスミンのいい香りがした。

香水の匂いではなく、花のジャスミンの香り。
その場に残った匂いや人がつけてるというより、
10年以上前に嗅いだ匂いとまったく同じだった。

不思議だった。

で、今度は電車から降りようとした瞬間、
高校時代の昼休みの匂いがした。
お弁当のほのかな匂いが漂う教室の匂い。

不思議だった。

どちらも、現実の匂いというよりは
記憶が呼び戻した匂いという感じ。

・・・・・

「シミができたけどもう仕方ない。」という話を先輩男子知り合いに言ったら、
「女は顔が命。シミで諦めるんじゃねぇ！肌の手入れはしっかりやれ。」
そして、
「毎日勝負パンツを履け。」と言われた。

「せっかく女の子に生まれたんだからね。」と。

ちょっと元気をもらった会話。

雨の匂い

テレビ東京系列『ガイアの夜明け』
〜日本経済新聞連載「働くニホン」連動企画　 揺れる仕事の現場〜
が面白かった。

残業代は出ないのに（もしくは奨励されていないのに）、
更なる成果を課せられるままの会社員（残業しないとまともな給料にならない会社員）。
疲弊が目に見えてきた現在の会社ぐるみの改革模様。


ここからは内容説明ではなく、思ったこと。

”何か”を境に離婚するふたり。
離婚しても、また一緒にいることを選ぶふたり。
家事・仕事一切を背負っても配偶者をまもる男性。

職務が忙しくても人の輪を作ることに立候補し奔走する会社員。

人と人の間のひずみと連帯感。
その境目には。

なにを観るのかまったく知らない

「何もしたくない。
やりたいことは何もないのよ。」
（同じ意味ですね。）

と今改めて頭の中でこだましていると気づく午後。

無期限完全停止のただなかにいるような気分のなか、
引きずってもらってに京都に行ってきます。
意志や気力がないときツアーってありがたい。



後日追記：

引きずられて無事戻って来ております。
今回は、春の特別公開を巡る旅でした。

いまはツアーもきついことが判明。
振り返ると、仏像、襖絵、庭．．．などよりも同行仲間の顔々が先に浮かぶ始末。
41人もいるとキャラ様々。人の濃さに酔いどれてました。

そうはいっても、雪舞い降る景色は美しく、
仏さまや庭とまた新しく縁ができたのはありがたや。

今までは興味のなかった不動明王のお顔に魅かれました。
あと、とても柔らかい慈悲深いお顔の仏さまがいらっしゃいました。
あと、見とれる庭がありました。
あと、江戸時代初期の地獄絵説き図。
（すべて場所失念．笑）

そしてわたしはどうも奈良の土地の方が肌に合ってる気がしました。

？

うちは車を持ってる人がふたりも居るのに、
気を遣って、あとなんだか怖くて、頼むことができません。
「バスや電車や人が怖いから病院まで連れてって。」と。

父は自営業で切羽詰まって働いていて、
声を掛けようものなら不機嫌＆動揺するから。

弟はヤな顔して「は？」と言うから。

母は「運転はできないけど付いて行こうか」と言いながら、
行動する気配までは見せてくれない。あと一歩。残念。

相変わらず変な家族。

だったら自分でペーパー運転しちゃうぞ。
それで自損事故死でもしたらほんと楽なのに。
（言ってはいけないこと言いました。ごめんなさい。）

わたしがどれだけ分かりやすくラリれば家族は動いてくれるのだろう。

うそ。
この件に関しては、自分の面倒は自分でみると最初から決めてるからいいんです。

ただ、こうやって限界きてるのに誰も察してくれないとたまにさみしくなるだけ。

陰口言ってごめんなさい。

おやすみおやすみぐっすりお眠り

嘘って思うかも知れないけれど、

YOHJI YAMAMOTOのコレクションをH.P.で観て
なみだがこぼれました。


わたしにとって
彼の服は絵本や詩集と同じ効用があるのです。



：つれづれ追記：

久しぶりにゆっくり髪を整えてもらう。
1000円カットではなく美容院へ。
丁寧に触れてもらいたかったから。

数年担当してくれている美容師さんは、なんというか間を解ってくれる人で、
丁寧に心はかけてくれるけれどほとんど話さない。
私が休みに来ていることを最初から気づいてくれた人だ。
プロだなぁと思う。

またかわいいテーラードジャケットを着ていた。
ZUCCAのだそう。うまく着こなすなぁとしばし観察。

わたしは低血糖症状が出て、サービスの飴をバクバク食べていた。
彼はまったく動じていなかった。（多分それほど人に関心がないんだと思う。）

外は寒かった。

ほんのちょっとだけ散歩した。
セルジュ・トラヴァル＊のお店を見つけた。
アクセサリーは今は興味ないから寄らなかった。
H.P.DECOに入ったらギャラリーみたいで面白かった。
すごく綺麗な絵付け陶器の小鳥のオーナメントがあった。
3万円もしていた。なんで？
アンティークらしき黒光りした棚群の合間に、
内側がキャベツみたいで周りだけが仄かに紅いラナンキュラスが生けてあった。
本日の主役はこの花だと思った。


＊「セルジュ・トラヴァル」検索でいらしてくれた方へ＊
ほんの少しですがこの日の日記後半に、指輪との出逢いについて書いてあります。（因みにプロフィール写真はセルジュ・トラヴァルのバングルです。どちらも宝物です。）
よろしければ↓
http://hojb2006.blog.shinobi.jp/Entry/317/